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創業の想い<社長インタビュー記事>
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組織は、そこに集まる人によって価値は大きく変わるということをつくづく実感します。ビジョン、社長個人の魅力、製品・サービスの価値などは、特に起業間もないベンチャーにおいては、会社の未来を左右する優秀な人材に共感してもらうための重要な要素なんだなと強く感じています。
先日、当社の人材採用に向けたコンサルタントとの打ち合わせの中で、社長のインタビューを記事にして載せるという企画がありました。その時のインタビュー内容です。
<以下、インタビュー記事>
― FLENSを思いついたきっかけを教えていただけますか?
FLENS社を創業する前は、大手の学習塾で事業責任者をしていました。そこで常に考えていたことが
1:生徒のモチベーションを上げ、自ら学習する姿勢を身に付けさせたい
2:先生がより高い付加価値を子どもたちに提供できる環境を創りたい
ということでした。実は、両者は密接に関わっています。
子どもは先生からのみ刺激を受けるのではなく、友達や周りのライバルなどから刺激を受け成長しています。身近にいる友達はもちろんですが、ネットワークを活用して、影響を受けられる範囲を広くし、従来のプリントやテキストでは実現しえない高いレベルのモチベーションを提供したいと考え、FLENSの開発に至りました。
また、先生の単純作業を減らすことも目的でした。特に採点です。子どもの関心は、テストが終わった直後がピークです。解けなかった問題や何点取れたのかなど、とても気にしています。ところが、先生が採点して、入力処理をして1週間後に結果を返却すると、子どものテストの結果への関心は薄れていて、点数だけ見て終了という感じになっているように思います。子どもたちには採点待ち時間をなくしリアルタイムに結果を返したい。先生方には採点という単純作業をなくすことで、先生の本当の価値である、教材研究や授業準備など授業の質の向上や子どもや保護者対応の時間を十分取れるようにし、より付加価値の高い、人間でしかできない価値を提供して、子どもの学力向上に向き合える環境を創りたいという想いがありました。
転機は、2010年にアップルのスティーブ・ジョブスがiPadを発表したことです。これは学習に使えるのではないかという直感がありました。タブレットをネットワークでつなぎ、生徒のモチベーションを上げ、リアルタイムで採点を行うことで先生の負担を下げ、より質の高い授業を行っていただくために、FLENSが生まれました。
― FLENSにはどんな学習効果がありますか?
子どもは、全国の自分にぴったりのライバルと対戦することで、モチベーションが上がります。教室内だと成績の順位はほぼ固定されています。しかし、全国の教室をネットワークでつなぐことで、自分と同じレベルのライバルと競争をすることができますので、やる気が上がりますね。
私は地方で育ちましたが、少し成績がよかったとしても、母親に「上には上がいる」と言われていました。しかし、大都市と違い、身近には「その上」がいないのでイメージが湧かずやる気はなかなか上がりません。全国の教室をインターネットでつなぐことで、自分にぴったりのライバルと競い合うことで子どものモチベーションもさらに上げることができます。
また、多くの子どもにとって宿題というものは、「できればない方がうれしい」そのような位置づけかもしれません。私は、長年生徒指導をしていて、これを変えたい!という想いで子どもたちと向き合ってきました。すなわち、宿題をわくわくした気持ちでやってもらいたい。宿題をやると授業で活躍できるので頑張る、そういった好循環を創りたいと考えておりました。
そのためには、家庭学習に連動したテストが出題され、全国対戦型で自分にぴったりのライバルと競い合い、すべての子どもたちが効果的な刺激を受けられる「コンテスト」の場を、塾に作ろう!そうすれば、その場で活躍するために家庭学習を頑張る動機付けが自然に作られる。そうだ、この家庭学習のテキストは子どもたちにとってリハーサルやトレーニングのツールだから「リハトレブック」と名付けました。
導入している塾様や保護者様から、お子様が以前と比べて宿題を熱心にやるようになった。塾から帰って、次回の宿題をすぐにやるようになったなど、お子様の家庭学習の質が変化したとのお声を多く頂いております。
― 小学生と中学生にしぼった理由を教えていただけますか?
システム的には絞っていませんが、提供している講座は小中学生を優先しております。
それは、子どもの成長にあたって、人の支援が特に必要な年齢と考えるからです。子どもが成長していく上で、学校や塾の先生の存在は大切です。FLENSはこうした先生方を支援するためのサービスであるとも言えます。FLENSは塾があってこそ成立するものです。この点が、映像授業や他の学習アプリとの大きな違いです。
― 最後に、これからどのような展開を考えているかをお話しいただけますか?
教室内という閉ざされた空間をオープンにして、もっと広い範囲から刺激を受けられるようにすることで、子どもたちの可能性を広げたいと考えています。全国・全世界には自分と似たような境遇の子もいます。同じ悩みを抱えた子もいます。同じ夢を持っている子もいます。こういった子どもたちがFLENSというネットワークを通じて、「つながる」ことで、新たな可能性を提供したいと考えております。いずれは、全世界の子供たちが集うネットワークに育てていきたいですね。
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